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核廃絶へ世界と連携 広島で11月国際会議 来月プレ企画

 広島、長崎の反核市民団体でつくる「世界核被害者フォーラム実行委員会」は16日、広島市役所で記者会見し、被爆70年に合わせた取り組みの概要を発表した。同市内で3月以降、核問題を考える講演会などを重ね、11月21~23日に大規模なフォーラムを開いて締めくくる。世界のヒバクシャが集まり、核廃絶に向けた連携を深める場にするという。

 フォーラム会場は中区の広島国際会議場。国内は被爆者や福島第1原発事故の被災者、海外は旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の被害者、劣化ウラン弾に詳しいイラク人医師たちに参加を要請している。被害の実態を学び、反核運動の道筋を探る。昨年5月の当初発表時から日程を変更した。

 プレ企画の第1弾は来月8日に中区の世界平和記念聖堂で開く講演会。京都大原子炉実験所の小出裕章助教を招く。参加費500円で、大学生以下は無料。以後も核被害と国際法の関係を取り上げる講演会や、被爆の記憶の継承を考える若者主体の催しを開くという。詳細は、世界核被害者フォーラムのホームページに順次アップする。

 記者会見した実行委の森滝春子事務局長は「フォーラムを機に世界と連帯し、核利用サイクルで生じる被害をなくす活動を始めたい」と話した。核被害者を招くための寄付も募る。事務局Tel090(9064)4705。(田中美千子)

(2015年2月17日朝刊掲載)

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