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森井忠良氏 死去 元厚相 被爆者援護法に尽力 81歳

 被爆者援護法の制定に尽力した元厚相の森井忠良(もりい・ちゅうりょう)氏が23日午後2時43分、肺炎のため呉市の国立病院機構呉医療センターで死去した。81歳。呉市出身。自宅は呉市吉浦岩神町7の36。葬儀は26日正午から呉市吉浦中町2の8の30、誓光寺で。喪主は長男望(のぞむ)氏。

 早稲田大法学部を卒業後、日本電信電話公社勤務、呉市議、広島県議などを経て1972年、社会党から衆院旧広島2区に初当選。7期務めた。党では国対委員長などを歴任。1995年には村山内閣の厚相に就任した。

 一貫して被爆者援護の充実に力を注いだ。自民党、社会党、新党さきがけによる連立政権時代の1994年、被爆者援護法が成立。与党内の意見調整に大きな役割を果たした。

 社会党右派で、非自民勢力による新党構想に熱心だった。1996年、社会党から党名変更した社民党を離党し民主党の結成に参加。小選挙区比例代表並立制になった同年の衆院選広島5区で落選し、1999年に政界引退を表明した。

(2011年4月24日朝刊掲載)

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