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大震災被災地 復興を伝える 呉 ジュニアライター中野さん

 中国新聞ジュニアライターの三津田高1年中野萌さん(16)=呉市広三芦=が、東日本大震災の被災地の状況を模造紙にまとめ、同市宝町の大型商業施設、ゆめタウン呉で展示している。28日まで。

 2013年に福島県南相馬市、14年に岩手県陸前高田市で目にした被害の痕跡、復興への取り組みを紹介する4枚を並べた。原発事故による立ち入り制限が続く街、震災を記憶にとどめようと津波が押し寄せた地点に桜を植えるNPO法人の活動などの内容で、写真や地図も使って伝えている。

 中野さんは、被災3県の新聞社や光学機器メーカーが主催する被災地ツアーに参加。ジュニアライターの活動を通じて「伝えなければ」という思いを強くした。

 昨年10月、学校であった報告会で同級生に現地の様子を知らせ、年末に模造紙にまとめた。中野さんは「呉の人が被災地に思いを巡らせてくれたらうれしい」と話していた。(小笠原芳)

(2015年2月19日朝刊掲載)

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