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愛宕山の地下壕 記録保存求める 岩国市に平和ネット

 コープやまぐちの組合員でつくる岩国平和ネットは19日、岩国市の愛宕山地域開発事業跡地に残る旧海軍の飛行機工場だった特殊地下壕(ごう)を戦時遺産として記録保存するよう市に申し入れた。国は米軍施設の整備に合わせ、埋める方針でいる。

 島津京子代表(67)たち7人が市役所を訪れ、中岡達夫・市拠点整備担当部長に申し入れ文を手渡した。「戦跡の記録を残すことは平和を考える大切な機会につながる」とし、地下壕の存在を詳しく記録し、資料に残す▽資料を市民が自由に活用できるよう公開する―ことなどを求めた。

 中岡部長は「国と協議し、適切な資料を収集、公開できるようにしたい」と述べた。地下壕は旧海軍第十一航空廠(しょう)岩国支廠として造られ、本土決戦用の戦闘機「紫電改」を製造していた。

(2015年2月20日朝刊掲載)

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