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米下院議員団、核兵器削減へ努力誓う 広島の平和公園訪問

 米国の下院議員9人が20日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆被害の実態に触れ、核兵器削減に向けた努力を誓った。

 60人以上の議員が所属する「米国議会日本研究グループ」のメンバー。原爆資料館を見学後、原爆慰霊碑に花輪を手向け、黙とうした。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で被爆者の小倉桂子さん(77)=中区=の英語の体験証言も聴いた。

 その後、市役所で懇談した松井一実市長は核拡散防止条約(NPT)が定める核軍縮義務に触れ「段階的軍縮の先に核兵器禁止条約がある。交渉を始められる環境をつくってほしい」と要請。オバマ大統領の被爆地訪問への働き掛けも求めた。

 これに対し、研究グループのダイアナ・デゲット共同議長は「平和のための努力がなぜ必要か再確認した」と強調。「市長の提案は必ずホワイトハウスに伝える」と約束した。(田中美千子)

(2015年2月21日朝刊掲載)

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