×

ニュース

チェルノ事故25年 脱原発団体が集会 東京

■記者 岡田浩平

 旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発事故から26日で25年になるのを前に、脱原発を目指す市民団体が24日、東京都港区の芝公園で集会を開いた。現地の被災者や、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の周辺住民らが放射能汚染による生活への影響や不安を訴えた。

 ロシアの放射能汚染地域に住むパベル・ウドビチェンコさん(59)は事故以降、地場のキノコなどを食べられなくなったと強調。「チェルノブイリと福島の事故を深刻な警告として伝え、核の災いが家に来るのを許さないで」と呼び掛けた。

 また福島第1原発から5キロの場所に住んでいた大熊町の主婦大賀あや子さん(38)は避難時の混乱ぶりを報告。「原発の廃炉へ行動を続けたい」と涙ながらに訴えた。

 集会には原水禁国民会議などの呼び掛けで約4500人(主催者発表)が参加。終了後は千代田区の東京電力本店前を通り、日比谷公園まで約5キロを行進した。

(2011年4月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ