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深海の水から放射性物質 文科省調査 茨城沖で初検出

 文部科学省は29日、茨城県沖の水深200メートルより深い海で25日に採取した水から、法令の濃度限度を下回る微量の放射性ヨウ素やセシウムを検出したと発表した。これまで水深百数十メートルでの検出例はあるが、深海からの検出は初めて。福島第1原発事故による汚染の広がりを裏付けた形だ。

 茨城県から千葉県にかけての沖合20~40キロの5カ所で、それぞれ表層、中層、深層と水深を3段階に変えながら採取。うち茨城県日立市沖30キロの水深420メートルと水深208メートル、同県鹿嶋市沖30キロの水深582メートル、千葉県銚子市沖20キロの水深10メートルで、1リットル当たり5.8~6.0ベクレルのヨウ素や同9.1~12.6ベクレルのセシウムを検出した。

(共同通信配信、2011年4月30日朝刊掲載)

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