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ヨウ素剤配布15年度以降に 島根県

 島根県は27日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の事故に備え、原発5キロ圏の住民約1万人へ安定ヨウ素剤の配布を始める時期が、目標の2014年度内に間に合わず、15年度以降にずれ込むと明らかにした。

 安定ヨウ素剤は甲状腺被曝(ひばく)を防ぐ効果がある。県医療政策課によると、配布時に実施する住民説明会をめぐる同市などとの日程調整や、薬剤師の確保に時間がかかっているという。

 5キロ圏への配布は「15年度の可能な限り早く、遅くとも9月までに始める」(同課)とし、5~30キロ圏の住民約38万4千人の希望者への配布開始は5キロ圏の後となる見通し。

 県議会文教厚生委員会で示した。5キロ圏の住民説明会の会場は、原発周辺の4地区の公民館や集会所計約20カ所を想定しているとした。

(2015年2月28日朝刊掲載)

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