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寄贈折り鶴 一筆箋に 広島市佐伯区「皆賀園」が商品化

 広島市佐伯区の障害者通所施設「皆賀園」は、市に寄せられた折り鶴の再生紙を使った一筆箋を商品化した。温かみある利用者の書をあしらっている。園で販売するほか、3月から順次、原爆資料館(中区)など市関連施設で売り出す。

 縦20センチ、横7・5センチで20枚つづり。デザインは「祈り」「平和」「絆」など10種類ある。折り鶴の再生利用商品と明記し、税込み200円。

 書は20~30歳代の男女8人の作品。園の活動で日ごろから書いており「味わい深い作風を生かそう」と職員が商品化を発案した。折り鶴の解体作業を請け負う縁で西区の製紙会社の再生紙を加工。袋詰めなどを利用者が担い、収益の一部を工賃に充てるという。

 新デザインの商品も開発中。中区の市江波山気象館や広島城にも置く予定だ。石井稔園長は「商品を通じ、誰もが共生できる平和な社会へ、との願いが伝われば」と期待する。同園Tel082(921)0813(平日のみ)。(田中美千子)

(2015年2月28日朝刊掲載)

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