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東日本大震災で一時延期 テニアンから中高生 8人、広陵高生と交流

■記者 赤江裕紀  米自治領テニアン島のテニアン中高の生徒8人が2日、広島市安佐南区の広陵高などを訪れて生徒と交流した。東日本大震災の影響で延期されたが、テニアン中高の生徒の強い希望で実現した。

 西太平洋に浮かぶテニアン島は、広島に原爆を投下したエノラ・ゲイ号が飛び立った。両校は2005年に姉妹校提携し、相互訪問を続けている。

 8人は講堂での歓迎式典でフラダンスを披露し、数学や倫理の授業を見学した。広陵高生徒と中区の原爆資料館を訪れ、爆心地の模型や被爆者の遺品を熱心に見ていた。5日まで滞在し、フラワーフェスティバル(FF)や宮島観光も楽しむ。

 高2のアービン・クルースさん(17)は「日本は大変な時。底力を学び、僕たちに何ができるか考えたい」と話した。

(2011年5月3日朝刊掲載)

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