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社説・コラム

『ワレオモウ』 室積中2年・坂本憲隆 平和学習 

被爆体験受け継ぎたい

 室積中学校の2年生は、3月に校外学習で広島に行きます。その準備として中国新聞の平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」を読み、勉強したことをまとめた新聞を2月に作りました。「過去を見つめ、未来を考え、現在を生きる」との見出しで、原爆の被害や復興の様子、世界各国の核兵器保有数などを紹介しました。

 学ぼうヒロシマを読んで驚いたのは「記憶を受け継ぐ」の取材に、私と同じ世代のジュニアライターが同行し、被爆者の体験を聞いていたこと。彼らは平和のために自分に何ができるか考えています。

 被爆者が高齢化し、私たちが被爆体験を直接聞くことができる最後の世代といわれています。戦争の記憶を未来へつなげていかなければなりません。

 光市にも戦時中は光海軍工廠(こうしょう)という軍需工場があり、爆撃を受けて私たちと同世代の子どもが多く犠牲になったそうです。地元光市の歴史も学ぶ中で、平和への意識を高め、今をしっかりと生きていきたいと思います。

(2015年3月1日朝刊掲載)

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