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核廃絶の願い 芸術で発信 8月11・12日 広島で慈善コンサート

 被爆70年に合わせ、核兵器廃絶への願いを芸術に込めて発信する慈善コンサートが8月11、12両日に広島市中区の広島国際会議場である。2日間計24時間で、音楽や舞踊、神楽などのプロ、アマ約100組の出演を見込み、インターネットでも同時中継する。企画する市民有志の実行委員会(委員長・秋葉忠利前市長)が4日、出演者やボランティアの募集を始めた。

 11日午前9時~午後9時を「ヒロシマ・デー」、12日午前9時~午後9時を「ナガサキ・デー」とし、出演者がそれぞれ「平和」をテーマに表現し、語る。歌手の喜納昌吉さん、広島市を拠点にするソプラノ歌手乗松恵美さんたちが出演を予定。被爆者も登壇する。海外でパブリックビューイング(PV)を計画し、ドイツ・ベルリンの大学のほかに、米国やイタリアでも会場を探している。

 出演者や、準備・運営を担う市民ボランティアのほか、協賛金も募り、詳細は公式ホームページで順次、告知する。入場料は1日2千円、2日間3千円で、18歳以下は半額。収益を原爆養護ホームなどに寄付する。この日、市役所で記者会見した秋葉委員長は「世界に向かって市民の手でしっかりした平和のメッセージを届けたい」と力を込めた。出演などの問い合わせは上村和博副委員長Tel090(8602)1043。(岡田浩平)

(2015年3月5日朝刊掲載)

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