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平和構築へ市民と論議 ルワンダ出身マリールイズさん 広島市中区

 ルワンダ出身でNPO法人ルワンダの教育を考える会(福島市)の永遠瑠(トワリ)マリールイズ理事長を招いたトークイベントが7日、広島市中区の広島経済大立町キャンパスであった。被爆地が平和構築に果たすべき役割がテーマで、約100人の参加者と意見交換もした。

 マリールイズさんは講演で、1994年のルワンダ内戦を逃れて来日した当時を振り返り、「何も恐れずに眠れた夜は初めてだった」と強調。昨夏に母国で原爆展を開いたことに触れ、「当たり前の幸せを忘れず、ヒロシマから平和文化の発信を」と訴えた。

 この後、マリールイズさんを交えて参加者が6、7人の班に分かれ、国際平和実現に向けた具体策などを話し合った。参加者からは「教育こそが鍵」「世界をもっと知ろう」などの提言が相次いだ。

 国際協力機構中国国際センター(JICA中国)の主催。ゲストに招いた広島平和文化センターのスティーブン・リーパー前理事長の講演もあった。(田中美千子)

(2015年3月8日朝刊掲載)

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