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原爆慰霊碑前にスロープ 広島の平和公園 7月完成へ着工

■記者 山本賢二朗

 広島市は9日、中区の平和記念公園の原爆慰霊碑前でスロープの設置工事に着手した。階段しかなく、車椅子の利用者から改善の要望が出ていた。7月下旬に完成する予定。

 慰霊碑南側にある階段の両側に、幅約2メートル、長さ約16メートルの手すり付きのスロープを設ける。緩やかな傾斜にするほか、青色発光ダイオード(LED)のライトも備え、夜間の安全性に配慮する。

 13日以降に階段の一部を撤去し、スロープの設置工事を本格化させる。

 市は、慰霊碑を大きく迂回(うかい)する形で段差のない道を設けているが、車椅子の利用者が「正面から近づきたい」と要望していた。三好史久公園整備課長は「高齢の被爆者にも利用してもらいたい」と話している。

(2011年5月10日朝刊掲載)

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