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広の史跡 マップに 地元研究会 戦争関連施設も 呉

 呉市広地区の歴史をたどる「郷土広町歴史マップ」が完成した。昔と最近の写真、地図や説明文で古代から戦時中まで年代を追って史跡を紹介する。広郷土史研究会の会員たちがまとめた。

 A4判、47ページ。史跡や寺、旧広村の歴代村長宅、第11海軍航空廠(しょう)など72カ所を紹介する。会員たちが測量して地図に落とし、草木に覆われた場所は草刈りをして写真を撮った。説明文は1998年5月から発行する会報に掲載した研究論文を基に執筆した。

 力を入れたのは戦争関連施設。戦後70年を機に、軍需工場の記録をとどめようと第11海軍航空廠に5ページ余りを割いた。施設位置図や現在残る地下工場の内部の写真に加え、元工員たちから聞き取った体験談も載せた。

 広まちづくり推進協議会の協力で、地区の小学4年生と中学2年生に無料で配る。上河内良平事務局長(64)は「郷土への愛着、誇りを持ってほしい」と願う。一般向けにも4月以降、広まちづくりセンター(広古新開)で販売する。千円。上河内さんTel0823(71)6981。(広重久美子)

(2015年3月10日朝刊掲載)

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