×

ニュース

「原発やめさせよう」 広島で被爆者ら訴え

 福島第1原発事故から4年の11日、広島市中区の原爆ドーム前で脱原発を訴える集会があった。広島県原水禁や県原水協などでつくる実行委員会が主催。原発再稼働の動きが加速する中、約400人(主催者発表)が「ノー」を突き付けた。

 東日本大震災の犠牲者を追悼し、黙とう。呼び掛け人の一人、県被団協の坪井直理事長(89)があいさつし「フクシマを二度とつくっちゃならん。人間に制御できん原発をやめさせよう」と声を張り上げた。事故の責任を追及する福島原発告訴団(福島県田村市)の地脇美和事務局長(44)も「多くを奪い、破壊しながら、国も東京電力も責任を取ろうとしない」と訴え、活動への支援を求めた。

 集会後、参加者は「原発いらない」と声を上げながら、中国電力本社(中区)まで約1キロを練り歩いた。

 また、集会に先立ち、坪井理事長たち6人が同社を訪れ、島根原発2号機(松江市)の安全審査申請取り下げや上関原発(山口県上関町)の計画撤回など4項目を申し入れた。(田中美千子)

(2015年3月12日朝刊掲載)

年別アーカイブ