×

ニュース

「核兵器廃絶へ全力」決議 広島市議会 77議案可決 閉会

 広島市議会は11日、本会議を開き、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現へ全力を尽くすと、全会一致で決議した。6067億3900万円の15年度一般会計当初予算や、4月に市長部局に危機管理室を新設する条例改正など市提出の77議案を原案通り可決し、閉会した。

 決議案は被爆70年の節目を迎え、全7会派が共同提出した。核兵器の非人道性に焦点を当てて非合法化を訴える動きなどに触れ、一日も早い廃絶へ市議会として役割を果たす必要があるとしている。

 決議を受け、市議会の代表者が17日、上京し、安倍晋三首相や岸田文雄外相宛ての要請書を提出する。2016年の主要国首脳会議(サミット)広島開催も働き掛ける。

 また原爆が広島、長崎に投下された8月6、9日を「人類総ザンゲの日」として国民の休日にするよう国に求める意見書案も賛成多数で可決した。(岡田浩平)

(2015年3月12日朝刊掲載)

年別アーカイブ