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岸田外相、賛同の可否を明言せず 核禁止文書の賛同見送り

 オーストリアが核兵器禁止などを呼び掛けた文書に日本政府が賛同を見送る方針を固めた問題で、岸田文雄外相(広島1区)は13日の記者会見で、賛同の可否を明言しなかった。「核の傘」への影響を懸念する米国から賛同見送りの働き掛けがあったかどうかには「さまざまな動きが存在する」と述べ、否定しなかった。

 岸田氏は、来月27日に開幕するNPT再検討会議に向け、日本などが主導する非核兵器保有12カ国による軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)の取り組みを挙げ、「それぞれが会議の成功に向けて努力している」と強調。オーストリアとの立場の違いをあらためて示唆した。

(2015年3月14日朝刊掲載)

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