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広島で世界大会 15年開催目指す ヒロシマの会総会

■記者 川井直哉

 結成10周年を迎えた「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の総会が14日、広島市中区の原爆資料館東館であった。福島第1原発事故による放射線被害への支援に取り組む活動方針を決め、2015年に広島で「核被害者世界大会」の開催を目指す提言を採択した。

 市民たち約70人が参加。森滝春子共同代表が01年の発足からの活動を説明。本年度の活動方針では、核兵器のほか原発の撤廃を求める運動を推進し、福島第1原発事故の健康調査や医療支援に取り組む。

 また、原爆投下70周年に当たる15年には、核被害者世界大会の広島開催を目指す。共同代表の岡本三夫広島修道大名誉教授(77)は顧問に退き、広島市立大広島平和研究所の田中利幸教授(61)が代表代行に就いた。

 記念講演では、フォトジャーナリストの豊崎博光さん(68)が「ヒバクシャ―われらみな核の風下の人びと」と題し、健康被害に悩む世界各地のヒバクシャの現状を報告した。

(2011年5月15日朝刊掲載)

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