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被爆ピアノ 大阪に響く 広島県人会 総会で公演企画

 大阪市港区のホテルで15日にあった近畿広島県人会通常総会の「ふる里ふれあいまつり」で、被爆ピアノによる平和コンサートが開かれた。被爆70年にあたり、あらためて平和の尊さを考えてもらおうと県人会が企画。約300人が音色に聞き入った。

 ピアノは1920年製で爆心地から約1・5キロの広島市中区舟入川口町の民家で被爆した。中区のピアニスト森須奏絵さん(26)が奏で、同市安佐南区のソプラノ歌手大島久美子さん(47)が感情豊かに歌い「原爆を許すまじ」「ひろしま平和の歌」など7曲を披露した。

 北広島町出身で東大阪市の公務員安田千鳥さん(47)は「小学生の時に聴いた曲もあり、懐かしかった。子どもの世代に平和の大切さを伝えていきたい」と話した。(下手義樹)

(2015年3月16日朝刊掲載)

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