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川内原発 再稼働考える 広島市中区で学習会

 九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働を考える学習会が15日、広島市中区であった。海洋物理学者の湯浅一郎さん(65)=東京都小金井市=が講演。「福島の原発事故と同等の事故が起きれば、瀬戸内海にも放射能汚染が広がる可能性が高い」と指摘した。

 湯浅さんは、川内原発付近の気象データから、事故で出る放射性物質の約半分が海から拡散すると推測。黒潮や対馬海流を経由し、約3カ月後に瀬戸内海や日本海、韓国沿岸にも達するとした。

 そのうえで「環境汚染が及ぶ範囲の漁業者や市民はすべて当事者。関心を高めてほしい」と呼び掛けた。

 市民団体ピースリンク広島・呉・岩国が主催し、約30人が参加した。(馬場洋太)

(2015年3月16日朝刊掲載)

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