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被爆者支援や平和活動 レイノルズさん 記念碑を建立

■記者 教蓮孝匡

 米国の平和活動家で広島市の特別名誉市民の故バーバラ・レイノルズさん(写真・1915~90年)の記念碑が6月、中区の平和記念公園の南に隣接する緑地帯に建てられる。レイノルズさんが創設した西区のNPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC)が実現させた。

 黒御影石で高さ約1.3メートル、幅約1メートル、厚さ約40センチ、レイノルズさんがよく口にした「私もまた被爆者です I,too,am a hibakusha」との言葉を陶板に刻む。費用約300万円はWFCが負担し、募金を呼び掛ける。12日の除幕式には米在住の長女も駆け付ける。

 レイノルズさんは1951年、原爆傷害調査委員会(ABCC)研究員だった夫と広島入りし被爆者支援や平和運動に携わった。1965年に国境を超えた草の根の交流拠点としてWFCを設立。1969年に帰国後も私財を投じて支えた。

 記念碑は約3年前から準備を進めた。17日に市役所で記者会見した森下弘理事長(80)は「被爆者の苦しみを分かち合おうと努め、ヒロシマを世界に広めた功績を次世代に伝えたい」と話していた。

(2011年5月18日朝刊掲載)

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