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映像で感じた「ゲン」の体験 基町小で上映会

■記者 金崎由美

 広島市中区の基町小で17日、漫画「はだしのゲン」の作者中沢啓治さん(72)の被爆体験証言でつづるドキュメンタリー映像作品の上映会があった。中沢さんも参加し「ゲンのように強い子になって」と語り掛けた。

 作品は広島市のNPO法人が企画し、東京の映画配給・制作会社が完成させた。上映会は平和学習の一環で、4~6年生約60人が鑑賞。中沢さんの壮絶な証言や「ゲン」の挿絵で構成する80分作品に見入った。

 上映後、児童と一緒に給食を食べた中沢さんは「ゲンは踏まれても立ち上がる麦のように生きた。戦争と原爆に反対する強い子になって」と希望した。6年松長拓真さん(11)は「原爆と戦争は自分も家族も苦しめると思った」と話していた。

(2011年5月17日朝刊掲載)

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