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適切な運転能力「中電にはない」 島根3号機訴訟 口頭弁論で原告側

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)で建設中の3号機について、20都道府県の住民428人でつくる原告団が運転差し止めなどを国や中電に求めた訴訟の第6回口頭弁論が16日、松江地裁であった。

 原告側は島根原発1号機など全国的に廃炉の動きがある中で「3号機の運転を認めると、日本で最後まで残る原発になる」と危機感を示した。また、過去に1号機、2号機で発覚した点検漏れなどのトラブルに触れ「中電には新しい原発を適切に運転する技術的能力がない」と指摘した。

 中電側は、原子力規制委員会の要求で原発の南、約2・5キロの宍道断層の再調査を実施していると説明し「次回までに解析結果を示したい」とした。次回口頭弁論は6月22日。

(2015年3月17日朝刊掲載)

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