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核の問題めぐる証言映画を上映 あす広島市中区

 核戦争後の世界を舞台にした映画「渚(なぎさ)にて」(1959年)の製作関係者たちの証言で構成したドキュメンタリー映画「フォールアウト」(2013年)の無料上映会が19日午後7時から、広島市中区袋町の市まちづくり市民交流プラザである。日本では初公開。

 「渚にて」は作家でエンジニアの故ネビル・シュート原作。グレゴリー・ペック主演でハリウッド映画化された。今作は、シュートや故スタンリー・クレイマー監督の遺族たちが作品の背景や込められた思いを語り、今なお続く核開発に疑問を投げ掛ける。日本語字幕付きで86分。

 上映会はオーストラリアの映像製作会社主催。先着100人で申し込み不要。作品をプロデュースしたピーター・カウフマン氏(メルボルン市)は「欧米の学校は原爆投下の真実を教えておらず、核兵器や原発問題をより多くの人に考えてほしかった」といい、会場で質問に応じる。

 広島市に続き、大阪府豊中市、京都市下京区などでも上映するという。広島平和文化センターTel082(242)7821。

(2015年3月18日朝刊掲載)

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