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NPT会議の合意案提出 NPDI、国連に

 外務省は21日、日本など非核兵器保有12カ国による軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)が、来月末に開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議の合意文書案を国連事務局に提出したと発表した。

 案は、核軍縮分野では①核戦力の透明性の確保②全ての核兵器保有国による削減交渉③非人道性に関する議論での各国の結束―を重点化。昨年4月の広島市でのNPDI外相会合でまとめた広島宣言や、NPDIが国連に提出している18本の文書をベースにした。

 外務省は「核兵器保有国、非保有国とも具体的な行動を求めたい。この提案が合意文書に可能な限り反映されるよう、NPDI参加国とともに関係国に働き掛ける」と説明している。

 NPT再検討会議をめぐり、昨年末に「核兵器の非人道性に関する国際会議」を主催したオーストリアが核兵器禁止に向けた法的措置を呼び掛ける文書を配布。国連全加盟国に賛同を募っている。日本政府は、「核の傘」を差し出す米国の働き掛けに応じて賛同しない方針を固めている。

(2015年3月22日朝刊掲載)

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