×

ニュース

『NIE 教育に新聞を』 本紙の連載でフクシマ学ぶ 広島文教女子大付属高

■記者 赤江裕紀

 広島市安佐北区の広島文教女子大付属高の生徒が24日、東日本大震災について新聞を使った学習に取り組んだ。中国新聞で連載中の「フクシマとヒロシマ」を教材にして原発事故の深刻な影響を学び、感想文を書いた。

 1年生の現代文の授業。森由香里教諭が、連載第1部「おびえる大地」から記事2本を生徒25人に読ませた。福島第1原発がある福島県内の幼稚園が放射性物質に汚染された園庭の土を取り除いたり、被災した広島の被爆者が再び放射線におびえたりしている内容。森教諭は「何が問題か。周辺の人たちの不安や困っていることに注目して」と呼び掛けた。

 脇野史帆さん(15)は「見えない放射線は怖い。原爆で放射線の恐ろしさを体験したことを無駄にしてはいけない」などとつづった。

 同高は毎週、テーマを決めて新聞記事を全校生徒に紹介。各学年で概要や感想を書かせている。

(2011年5月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ