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平和監視時計リセット 米新型核実験に抗議

■記者 教蓮孝匡

 米国が昨年11月18日と今年3月31日に新たな核実験を実施していた事態を受け、広島市中区の原爆資料館は24日、直近の核実験からの日数を示す「地球平和監視時計」をリセットした。前田耕一郎館長が資料館東館ロビーにある時計のデジタル表示を「251」から「54」に後退させた。

 リセットは米国が昨年9月15日に臨界前核実験を行っていたことが判明した昨年10月13日以来。2001年8月の設置から計14回目となった。前田館長は「米国が核兵器を持ち続けようという意思の表れと受け取れる。とても残念だ」と憤っていた。

 地球平和監視時計は核実験に抗議し、実施をけん制する役割を果たしている。広島に原爆が投下されてからの経過日数「24032」(24日現在)も表示されている。

(2011年5月25日朝刊掲載)

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