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NPT会議の合意案を批判 国連にNPDI提出 NGOや団体

 核兵器廃絶を目指す非政府組織(NGO)や団体でつくる連絡会は24日夜、東京都内で記者会見を開き、日本などが主導する軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)が国連に提出したNPT再検討会議の合意文書案を批判した。

 合意文書案は、核戦力の透明性の確保や非人道性に関する議論での各国の結束などを求める内容。ピースボートの川崎哲共同代表は「昔ながらの提案内容だ」と指摘し、「核兵器禁止条約の交渉開始を目指す国際的な機運を削ぐ」との懸念を示した。

 日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長も「核兵器廃絶の道を切り開くという意思が見えない。がくぜんとする」と非難。核兵器廃絶をめざすヒロシマの会の沢田正運営委員は「廃絶を迫るべき被爆国が、核保有国と非保有国の橋渡しを自らの役割だというのは恥ずかしい」と断じた。

(2015年3月26日朝刊掲載)

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