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米の核廃絶署名を提出 平和文化センターにNAC参加森川さん

■記者 金崎由美

 米国で被爆の実態を伝え、文化交流するボランティア活動「ネバーアゲインキャンペーン(NAC)」に参加した森川高明さん(72)=広島市西区=が27日、現地で集めた核兵器廃絶署名454人分を広島平和文化センターに提出した。

 森川さんは4月1日から約50日間、ニューヨーク州に滞在。NAC創始者で平和学者のドナルド・レイスロップさん宅に寝泊まりしながら、学校や教会22カ所を訪ねた。「黒い雨」を浴びたことや広島中央放送局(現NHK)に勤務した父が被爆を報じるために奔走したことを語り、署名を呼び掛けた。

 署名を受け取ったスティーブン・リーパー理事長は「素晴らしい米国土産をいただいた」と感謝した。森川さんは「みんなに熱心に体験を聞いてもらい、役割を果たせたと思う」と語った。現地では、被爆者が福島第1原発事故をどう受け止めているかに関心が高かったことも報告した。

(2011年5月28日朝刊掲載)

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