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反核の願い 芸術で表現 日米若者が活動開始 広島

 被爆地を巡って、核兵器廃絶を訴える芸術作品を作るワークショップの参加者が31日、広島市で活動を始めた。県内在住の5人を含む日米の10、20歳代の男女22人。初日は原爆資料館(中区)を見学し、原爆の悲惨さを学んだ。

 広島平和文化センターのスティーブン・リーパー前理事長の案内で資料館を見学。遺品や写真が伝える被爆者の苦しみに触れ、涙を流す若者もいた。コネティカット州の高校生アンドリュー・クラークさん(16)は「原爆は夢ある子どもの人生まで断ち切った。何とも非人道的」と話した。

 ワークショップは日米の反核団体が主催。3月28日から30日まで長崎市で被爆の実態を学んだ。中区の寺で作品を仕上げ、4日午後5時半、中区の広島YMCAで発表会を開く。東区の安田女子高2年岩本理沙さん(16)は「好きな書を生かして、平和の意味を問うような作品を作りたい」と意気込んでいる。

 4日は参加者とイラストレーター黒田征太郎さんとのライブペインティングもある。入場料千円(大学生・高校生500円、中学生以下無料)。事務局の森さんTel090(6979)2661。(田中美千子)

(2015年4月1日朝刊掲載)

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