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大型ヘリ配備に同意 空自美保基地 松江・安来市長 島根県に条件付き回答

 防衛省が航空自衛隊美保基地(境港市)に、陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプターCH―47を4機配備する計画について、松江市の松浦正敬市長と安来市の近藤宏樹市長が31日、県庁を訪れ、条件付きで同意する回答書を小林淳一副知事に提出した。県は今後、県議会の意見を聞いた上で、中国四国防衛局(広島市中区)に計画への同意を伝える方針でいる。

 松江市の回答書では、安全確保や、交付金が出る国の特定防衛施設関連市町村指定など4項目の要望を付け、県に国へ働き掛けるよう求めた。松浦市長は「地域住民や市議会の意見を勘案し、了解する。安全に万全を期してほしい」と述べた。

 安来市も近藤市長が、安全運航・騒音対策と情報提供の2項目を条件に同意を伝えた。小林副知事は「市の意見を踏まえ、県として国に回答したい」と答えた。

 同防衛局は昨年10月、中期防衛力整備計画(14~18年度)に基づき、大型ヘリを配備するため、美保基地周辺の県に事前協議を申し入れた。県は飛行ルートとなる松江、安来両市に意見を照会していた。(川井直哉)

(2015年4月1日朝刊掲載)

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