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テニアンの生徒が平和学習 広島市中区 エノラ・ゲイ出撃地

 広島原爆を投下した米軍B29爆撃機エノラ・ゲイ号の出撃地、太平洋北マリアナ諸島(米自治領)テニアン島の高校生が2日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。交流する同市安佐南区の広陵高生徒が案内した。

 テニアン高の男女14人で、先月31日から広陵高生徒方にホームステイしている。この日は原爆慰霊碑に黙とうをささげた後、原爆資料館を見学。やけどを負った被爆者の写真や遺品などに見入った。

 見学後、オドリコ・サンニコラスさん(16)は「広島に何が起きたかを知り、衝撃を受けた。核なき世界を望む」と話した。広陵高3年大賀一斗さん(17)は「2年前にテニアン島を訪れ、戦争の歴史に触れた。繰り返さないよう努力を重ねないと」と語った。

 両校は姉妹校提携を結んだ2005年から互いに行き来している。広陵高の希望者も今夏、テニアン島を訪れる。(田中美千子)

(2015年4月3日朝刊掲載)

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