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核兵器使う可能性示唆の露に抗議文 広島市と市議会

 広島市と市議会は3日、核兵器使用の可能性を示唆するかのような言動が相次ぐロシアのプーチン大統領に宛てて抗議文を送った。

 市は市長名の文書で「被爆者の平和への思いを踏みにじる言動」と批判。NPT加盟国として核軍縮の交渉義務を果たすよう求めている。市議会は議長名で「人類の平和を根底から脅かした」と非難している。いずれも東京のロシア大使館へファクスした上で郵送した。

 プーチン大統領は昨年のウクライナ危機で核使用準備を指示したと、3月中旬に表明。同時期にロシアが実施した大規模演習で、核兵器の限定的先制使用を想定していたことも判明している。ロシアの駐デンマーク大使も最近、北大西洋条約機構(NATO)のミサイル防衛計画にデンマークが参加すれば「デンマーク艦船はロシアの核ミサイルの標的になる」と述べた。

(2015年4月4日朝刊掲載)

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