被曝の発がん率 誤情報 HICARE 4%を0.04%
11年6月6日
■記者 村田拓也
広島県が事務局を務める放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が、誤った放射線被曝による発がん率をホームページ(HP)で紹介していたことが3日、分かった。2005年から実際より100分の1低い確率を掲載していた。
県被爆者支援課によると、ミスがあったのは「放射線の基礎知識」のコーナーで紹介していた放射線と発がん率の関係。「1シーベルトの放射線被曝をした時に生涯で生じる致死的ながんの発生確率」を、本来は「4%」なのに「0.04%」と低く記載していた。
5月中旬、放射線医学総合研究所(千葉市)から「数値が間違っている」との指摘を受けた。HICAREは、HP内の「基礎知識」などのコーナーを閉鎖。他にミスがないか放射線影響研究所(広島市南区)などの専門機関に内容のチェックを依頼している。
県被爆者支援課は「福島第1原発事故で放射線への関心が高まる中、申し訳ない」と陳謝している。
(2011年6月4日朝刊掲載)
広島県が事務局を務める放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が、誤った放射線被曝による発がん率をホームページ(HP)で紹介していたことが3日、分かった。2005年から実際より100分の1低い確率を掲載していた。
県被爆者支援課によると、ミスがあったのは「放射線の基礎知識」のコーナーで紹介していた放射線と発がん率の関係。「1シーベルトの放射線被曝をした時に生涯で生じる致死的ながんの発生確率」を、本来は「4%」なのに「0.04%」と低く記載していた。
5月中旬、放射線医学総合研究所(千葉市)から「数値が間違っている」との指摘を受けた。HICAREは、HP内の「基礎知識」などのコーナーを閉鎖。他にミスがないか放射線影響研究所(広島市南区)などの専門機関に内容のチェックを依頼している。
県被爆者支援課は「福島第1原発事故で放射線への関心が高まる中、申し訳ない」と陳謝している。
(2011年6月4日朝刊掲載)