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被爆者の証言 重み実感 東広島で学生サークル「聞く会」

■記者 安道啓子

 被爆体験を聞く会が4日、東広島市鏡山の広島大中央図書館であった。被爆体験を継承しようと、学生サークル「Peace Hands」(野元祥太郎代表)が企画し、約20人が参加した。

 19歳の時に勤務先の広島電信局(現広島市中区袋町)で被爆した高橋匡(ただし)さん(85)=南区=が証言した。高橋さんは、助けを求める人を置き去りにせざるを得なかった無念さや、被爆した同僚が次々に亡くなった様子を語り、「長く人々を苦しめ続ける原爆は無くしてほしい」と訴えた。

 文学部1年大川祈さん(19)は「生々しい高橋さんの証言を聞き、未来の世代に私たちが伝えなければという思いを強くした」と話していた。

(2011年6月5日朝刊掲載)

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