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熱演の舞台 戦争問う 「広島に原爆を落とす日」 広島

 劇作家つかこうへいの代表作の一つ「広島に原爆を落とす日」が7日、広島市中区のアステールプラザであった。1979年に初演され、話題となった同作。被爆70年の節目に錦織一清が演出し、戸塚祥太の主演で届けた。

 日本軍人が広島に原爆を落とすという荒唐無稽なストーリー。自由に恋愛できない戦時中、戸塚が演じる日本海軍のディープ山崎少佐は、成就することのない女性への愛や愛国心を原爆投下という行為で示す。

 戦争の悲惨さや原爆をしのぐ愛の強さを、毒のあるユーモアを効かせながら表現した舞台。長ぜりふやダンス、歌を交えた熱演で観客540人に戦争の意味を問い掛けた。松竹と中国新聞社の主催。(余村泰樹)

(2015年4月8日朝刊掲載)

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