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「大戦博物館」へ資料提供を依頼 原爆資料館側にポーランド文化相

■記者 山本堅太郎

 ポーランドのボグダン・ズドロイェフスキ文化・国家遺産大臣が5日、広島市中区の原爆資料館を訪れた。同国は2014年に「第2次世界大戦博物館」を建設予定で、展示用の被爆資料提供などを資料館側に依頼した。

 ズドロイェフスキ大臣は前田耕一郎館長と面会し「世界大戦時の虐殺を取り上げる博物館にするため、ヒロシマ、ナガサキの展示は欠かせない。情報交換や資料提供で協力したい」と求めた。前田館長は「ヒロシマを世界に知ってもらう機会。具体的にどう協力できるか検討したい」と前向きに応えた。

 前田館長の案内で資料館を見学。展示資料の説明に耳を傾け、原爆投下直後の被害を再現したパノラマ模型に見入っていた。続いて原爆慰霊碑に献花した。

(2011年6月6日朝刊掲載)

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