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社説・コラム

あぶり出す福島の「日常」 汚染土そばで遊ぶ子・あふれる「がんばろう」 「トホホ日記」赤城さん写真集

 福島第1原発事故後の福島を漫画とエッセーで伝える「トホホ福島日記」を朝刊くらし面で連載した高校美術教師の赤城修司さん(48)、福島市=の写真集が出版された。タイトルは「Fukushima Traces 2011―2013」。除染作業やブルーシートで覆われた汚染土など放射線の影響を受けた日常をカメラで切り取っている。

 2011年3月12日から13年6月22日まで主にツイッターで発信してきた写真143点を日付順に紹介。積まれた汚染土のそばで遊ぶ子どもの姿、スーパーやコンビニにもあふれた「がんばろう福島」などのスローガンなど、赤城さんから見た「異物」を捉えている。

 A5判カラー、168ページ。3110円。アマゾンなどで販売。出版したオシリスも注文を受け付ける。オシリスTel03(5485)0991。 (平井敦子)

(2015年4月9日朝刊掲載)

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