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露大使が広島訪問へ 原爆資料館など見学

 核超大国の一つであるロシアのエフゲニー・アファナシエフ駐日大使が近く広島市を訪れる方向で検討していることが9日、分かった。複数の関係者によると、実現すれば、大使は中区の原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑も訪れる。今回は私的なルートで訪問を調整しているという。

 ロシアからは、原爆の日に市が営む平和記念式典に、大使たち政府代表が15年続けて参列している。

 ロシアのプーチン大統領は昨年のウクライナ危機の際、核兵器使用の準備を指示したと、ことし3月中旬に表明。同時期に大規模演習で、核兵器の限定的先制使用を想定していたことも判明している。

 ロシアの駐デンマーク大使も最近、北大西洋条約機構(NATO)のミサイル防衛計画にデンマークが参加すれば「デンマーク艦船はロシアの核ミサイルの標的になる」と述べた。

(2015年4月10日朝刊掲載)

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