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WFC50周年 催し多彩 きょうから 記念式典や交流会 広島

 NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC、広島市西区東観音町)は10日から、設立50周年の記念イベントを相次ぎ開く。米国の平和運動家故フロイド・シュモー氏に共鳴し、広島の焼け野原に被爆者の家を建てた米国人女性の遺族も参加する。

 WFCは米国の平和運動家、故バーバラ・レイノルズさんが1965年に創設。米国や韓国と平和使節を相互派遣するなど、国際交流を推進してきた。

 10日は午前10時から中区の縮景園で記念式典を開催。11日は午後1~4時、中区のアステールプラザで平和コンサートを開き、米国人シンガー・ソングライターのマイク・スターン氏らが出演する。千円(高校生以下500円)。

 被爆4年後にボランティアとして被爆者の住宅建設に携わった故デイジー・ティブズさんの長女デブラ・ドーソンさん(61)=シアトル市=たち遺族3人は、WFCの呼び掛けで初来日。9日に市役所で記者会見し「母は原爆の悲惨さをよく話していた。足跡をたどりたい」と話した。

 13日午前10時からはWFCで交流会をする。レイノルズさんの長女ジェシカ・レンショウさん(70)=カリフォルニア州=が参加する。(田中美千子)

(2015年4月10日朝刊掲載)

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