×

ニュース

WFC創立50年 核廃絶誓い新た 広島市中区で記念式典

 国境を超えた平和活動を続ける広島市西区のNPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC、山根美智子理事長)は10日、中区の縮景園で創立50年の記念式典を開いた。国内外から約110人の関係者が集まり、核兵器廃絶の実現へ誓いを新たにした。

 森下弘・前理事長(84)はあいさつで、創設者の米国人平和活動家、故バーバラ・レイノルズが「私もまた被爆者」を信条に反核・平和運動を進めた功績を紹介。核兵器や紛争がなくならない国際情勢を踏まえつつ「多くの人に志は引き継がれている。生きることの厳しさを克服する試みを続ける」と語った。

 レイノルズの長女ジェシカ・レンショウさん(70)=米カリフォルニア州=も母が残した随筆を朗読し、平和の尊さを訴えた。

 WFCは海外との平和使節の交換や旅行者の受け入れなどに取り組んでいる。12日午後2時~4時半、南区の市留学生会館で活動紹介の催しも開く。無料。(田中美千子)

(2015年4月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ