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ボリビアと核なき世界を 副大統領が広島原爆資料館見学

 ボリビアのガルシア・リネラ副大統領=写真右端=が15日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れ、原爆資料館を見学した。核兵器使用について「二度とあってはいけない」と強調した。

 副大統領は、広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で館内を巡り、被爆直後の市街地の模型や、爆風でゆがんだ相生橋の橋桁などに見入った。その後、原爆慰霊碑に花を手向けた。

 ボリビアは、米ソが核戦争の手前までいった1962年のキューバ危機後、世界初の非核地帯条約(トラテロルコ条約、68年発効)を中南米の各国と結んでいる。副大統領は「核兵器なき世界の実現を求める広島の思いが伝わった。私も一緒に努力したい」と話した。市によると、私的な旅行で広島を訪れたという。(和多正憲)

(2015年4月16日朝刊掲載)

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