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　１９１０年に岩国沖で沈没した旧海軍第六潜水艇に乗り組んでいて殉職した佐久間勉艇長たち１４人の追悼式が１５日、広島県呉市西三津田町の鯛乃宮神社であった。海自隊員や住民計約５００人が参列した。

　主催した呉海上自衛隊後援会の神津善三朗会長が追悼文を朗読。地元の呉中央小６年小松優さん（１１）は、再び事故が起きないよう沈んでいく潜水艇の中で佐久間艇長が事故の様子や原因を書き残したことを挙げ、「自分のことだけでなく、みんなのことを考えて行動しようという思いを受け継いでいきたい」と作文を読み上げた。

　続いて海自隊の儀仗（ぎじょう）隊が空砲を撃ち、乗組員の冥福を祈った。佐久間艇長のひ孫佐久間崇さん（４６）＝川崎市＝も参列した。

　第六潜水艇は１０年４月１５日、潜航訓練中に浸水し、沈没した。追悼式は１０６回目。

（２０１５年４月１６日朝刊掲載）