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NPT再検討会議へ 高校生「平和訴える」 広島

 米ニューヨークで27日に始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせ、現地を訪れる県内の高校生8人が16日、広島市役所に松井一実市長を訪ねた。「被爆者の平和への願いを世界に伝える」と誓った。

 中区の広島女学院高と修道高、福山市の盈進高の1~3年生。いずれも核兵器禁止条約の実現を目指す「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」の参加生徒で、広島平和文化センター(会長・松井市長)が26日から8日間の日程で派遣する。国連本部である集会で平和活動を発表し、米国の高校生とも交流する。

 この日、生徒たちは昨年6月以降に集めた約5万8千人分の署名を提出。渡米中、外務省の「ユース非核特使」も務め、松井市長から委嘱状を受け取った。修道高2年田中光太さん(16)=中区=は「被爆地の若者として核兵器の非人道性や平和の大切さを世界に訴える」と意気込んだ。

 センターはほかに、那覇市の沖縄尚学高の生徒2人も派遣する。(田中美千子)

(2015年4月17日朝刊掲載)

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