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「半ばまでは来ていない」 島根原発再稼働手続き 中電社長

 中国電力の苅田知英社長は17日、島根原発2号機の再稼働の手続きについて「最終的な地元同意までを含めて考えると、半ばまではまだ来ていない」との見方を示した。

 2013年12月に原子力規制委員会へ申請した島根2号機の適合性審査の会合は43回を重ね、ことしに入って開催ペースが加速している。東京都内の電気事業連合会で会見した苅田社長は「相当スピード感がある。審査は着実に進んでいる」と強調した。

 だが、原発の耐震性評価に使う基準地震動が決まっておらず、宍道断層の調査も続けている。2号機の再稼働の時期や、準備を進める島根3号機の申請時期は「申し上げられる段階ではない」とした。

 一方、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の再稼働を認めなかった福井地裁の仮処分決定については「状況を注視する」との発言にとどめ、「われわれとしては、規制基準に的確に対応していく」と述べた。

(2015年4月18日朝刊掲載)

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