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本紙の山本記者受賞 科学ジャーナリスト賞 「廃炉の世紀」

 日本科学技術ジャーナリスト会議(東京)は17日、優れた科学報道や著作に贈る「科学ジャーナリスト賞2015」に、中国新聞社の連載「廃炉の世紀」を執筆した山本洋子記者=写真=を選んだと発表した。大賞に次ぐ賞となる。

 「廃炉の世紀」は昨年10月からことし2月まで、計31回を連載。欧州や国内の現場を歩き、廃炉や放射性廃棄物処分の現状や地域への影響などを伝えた。選考委員会で「廃炉や廃棄物処理の難しさを丹念に追った中身の濃い内容」などと評価された。

 5月14日に都内で表彰式がある。同賞は2006年創設で、10回目。今回は96作品の応募があった。中国新聞社の受賞は初めて。

 大賞は、理化学研究所のSTAP細胞論文の問題を取り上げた毎日新聞科学環境部の須田桃子記者の著作「捏造(ねつぞう)の科学者 STAP細胞事件」が選ばれた。

 他の科学ジャーナリスト賞の受賞者は次の通り。(敬称略)

 神戸新聞社・加藤正文「死の棘(とげ)・アスベスト」▽ジャーナリスト添田孝史「原発と大津波」▽NHK・浅井健博(取材班代表)「腸内フローラ~解明!脅威の細菌パワー~」

(2015年4月18日朝刊掲載)

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