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　広島市中区の元安川にある船上飲食店、かき船「かなわ」の原爆ドーム南約２００メートルへの移転計画で、川を管理する国土交通省太田川河川事務所は１７日、移転予定地に川底工事用の台船を置く許可を、かなわに出した。

　かなわは許可期間内の７月末まで、移転予定地で工事ができるようになる。同事務所によると、かなわの計画は、クレーンやくい打ち機などを載せた台船（長さ３０メートル、幅１５メートル）を元安川のほぼ中央に係留。台船の東側の川底を平らにし、かき船を設置する。

　かき船の移転計画をめぐっては、移転先が世界遺産の原爆ドームに近いことから、被爆者団体などが市に移転中止と再検討を要望している。広島弁護士会も市に議論の場を設けるよう求めている。

（２０１５年４月１８日朝刊掲載）