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NPTへ共同提言文 核軍縮議連と宗教者会議

 超党派の「核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)日本」(河野太郎会長)と「世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会」は21日、国会内で会合を開き、NPT再検討会議に向けた共同提言文をまとめた。米ニューヨークで27日に始まる再検討会議の会期中、現地で開く関連行事で発表する。

 共同提言文は、被爆70年を「平和と核廃絶に思いをはせる絶好の機会」と強調。核兵器の非人道性などをめぐる国際的な議論の中で核兵器禁止条約が取り上げられていることに着目し、両者が協力して「国際社会に対するアドボカシー(政策提言)活動に取り組む」と表明する。

 PNNDとWCRPは5月8日、再検討会議の会場である国連本部で「軍縮特別会合」を開催。米国や英国、ノルウェーなど各国の国会議員や宗教指導者が参加する。日本からは民主党の藤末健三参院議員、WCRP日本委員会理事長の杉谷義純天台宗宗機顧問が出席し、被爆国の活動として共同提言文を紹介する。

 杉谷理事長は「ロシアのプーチン大統領の核準備発言など心配の種が多い。宗教者と政治家が力を合わせ、積極的に発信したい」と話している。(藤村潤平)

(2015年4月22日朝刊掲載)

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