×

ニュース

バス停に屋根設置へ 雨よけ 景観にも配慮 平和公園周辺3ヵ所

 広島市は、平和記念公園(中区)周辺の路線バスの停留所3カ所に屋根の設置を検討している。景観に配慮してコンパクトにしつつ、日よけ、雨よけとして、バスを待つ市民や観光客の利便性を高める狙い。

 中区地域整備課によると、平和大通りの「平和記念公園」上下線と、相生通りの「原爆ドーム前」下り線の計3カ所。屋根は高さ2・9メートル、幅3・5メートル、奥行き2・0メートルで、通行の妨げにならないよう焦げ茶色の鋼製の支柱2本で支える。車道側にバス停名などを記す透明の強化ガラスを取り付け、2人掛けベンチも置く。

 市中心部では、広告を掲示できる屋根付きバス停が普及しているが、平和記念公園そばは「原則、自己看板だけ」という市の要綱があるため、これまではなかった。観光客も多いのに近くに雨をしのげる施設はなく、市は従来の屋根付きバス停より幅を70センチ短くするなどして設置する方向という。事業費や完成時期は未定。

 中区地域整備課は「国内外から訪れる多くの観光客を少しでも快適にもてなせるようにしたい」としている。(川手寿志)

(2015年4月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ